臨配くん物語 #11 突然【新連載】

「ええええーーー、あのおじいちゃんもうこの店には戻って来ないっんですか?」大輔の驚いた声が店中に響き渡った。

「ああ!いいか大輔、臨配というのはな、そうゆうものなんだ!…最悪は一週間ほどでその店から姿を消さないとならない、そもそもお店の人員の都合が最優先で、もし用がなくなったら一日でも早く上げないと店の経費を圧迫してしまうからな。」管理職の小竹が知ったかぶって能書きをたれている。

「その代わりといってはなんだが、本来、集金や拡張までやらないともらえないような日当を毎日もらっているんだよ…しかも部屋代も店が持ち、光熱費だって自分では全く払う必要はない」同じく管理職の凸賀が追い打ちをかけて大輔に能書きを垂れた。

大輔は思った…せっかく仲良くなっても1ヶ月も持たずにその場の人間たちとおさらばしないといけない、そうなるとむしろ人間関係なんて構築せずに塞ぎがちでやり過ごしてタイミングがきたらとっととおさらばしちゃったほうが、悲しみや心残りもないものなんじゃないかなと。というよりもむしろ、誰とも絡みたくないような人にとってはそちらのほうが好都合なのか…

大輔は、もうおじいちゃんがこないと思う悲しみでしばらくその場に立ち尽くした。