臨配くん物語 #9 大輔の想い【新連載】

出だし、道に迷ったせいかすべての配達を終える頃、すでに川面には朝日がゆらゆらと光を帯びて大輔の目を眩しがらせていた。

配達前、大輔が鮎山に説いた上司としてのあるべき姿、どうしたらお店での人間関係が改善するのか、どうしたら紙が増えるような仕事ができる人間が集まるのか大輔には熱い想いがあり朝日の差し込む川面を見つめながら考え込んでいた。

お世辞にも、なにもしなくても優秀な人材が集まる業界ではない。むしろ上澄みすくわれて残った人材が集まる業界。そんな中でまずは人材を育てる、関係性を作るということがいかに重要か大輔はそれが座右の銘かのようにいつも考えている。その組織の長の意向や考え、人格、行動がとても大きくその組織に色をつけてしまう。

そんななかにあって、人材不足であるがゆえ面接にくれば即採用せざるを得ないことを考えると、いかに採用した後になじませるか、こうゆう業界であるからこそその店長クラスの腕の違いが垣間みえて歴然の差になってしまうのだ。。

大輔は、この業界を変えてやる!!そんな想いで朝日の差す店の方へ迎いカブを走らせた。