臨配くん物語 #104 販売店に戻ると【第2章 大輔、臨配やるってよ】

18時少し前に持ち出した夕刊の全てを一応配り終えた大輔

遅配の連絡がきてからも結局、朝刊の順路をとばしては夕刊も配れないので急ぐといっても限界があり、朝刊の順路も中途半端、夕刊の配達も中途半端という踏んだり蹴ったりの結果となってしまった。

とりあえず急いで販売店へとバイクを走らせた大輔

販売店に戻ると、腰に両手をあてがって幹部3人と事務員の中年の女性が無言で大輔に睨みをつけている。

「臨配さん!!遅配が10軒にまだ届いていないって言うお宅が3軒きてるよ!プロであるはずの臨配さんがなんでこんなに遅くなるの!プロじゃなくて素人なんでしょ!?」

顧客の不満を一身に電話越しで吸い込んでしまった事務員さんのストレスのはけ口が一気に大輔にぶちまけられた。

あんだけ高い意識を持って臨んだ大輔のメンタルにこの夕刊大遅配事件は今後の大輔の臨配人生においてとても大きな歴史となってしまった。