代配ちゃん物語 #13 疑念の火花【新連載】

徳俵の慌てふためく姿を見て茉莉花はある疑念を抱くとともに、ここにきてからの一連のなにがしに対して不信感を抱いた。そもそもトイレに行く前まではあの異常な眠気などなかなかった。

また偶然にも目が覚めたときの徳俵のあのやましさを隠しきれていない素行考えれば考えるほど疑わしくあり、考えれば考えるほど真実を知り得ない所まできてしまう。

この時うやむやに流してなにもなかったようにしてしまうのが殆どの女の子のとりがちな手段ではある…が気の強い茉莉花は怒りをにじませた強い口調で徳俵に対して物を申した。

「徳俵さん!私トイレから戻ってきてから入れ替えられたスパークリングを口にして突然眠くなりました!一体あのグラスに何をしたんですか!!」

物言いをつけられた徳俵はまさか無頓着に先程まで光悦とした顔でアルコールを嗜んでいた茉莉花が、不自然さに気が付き、まさか物言いをつけてくることなんて予想だにしなかったといった意表を突かれた表情でその場にただ呆然と立ち尽くしていた。