代配ちゃん物語 #14 歪んだ嗜好性【新連載】

「徳俵さん!正直に飲み物に何したのか教えてください!!」茉莉花の中であの不自然な突如の眠気の正体はなにかしらの化学物が至らしめたものと確信した口調であった。

人間というのは自分の劣等に関してそれを見つめなおしたりせずに肯定などを始めると、不自然な道理で事実を歪めて自我を守ろうとするきらいがある。

歪んだ性愛など、常人では到底なしえない行動をもってしてでも自分というアイディンティティーを成立させるべくそれを行い、それが己の中でレッドカードであるとの認識を持たないままその事実は償却されるのだ。

徳俵もこの業界に入り、けして女性との接点が多いとはいい難い中にあって、外の世界にでても経済的にゆとりがあるわけでなく日々、最低限の生活を維持するために時間いっぱいの仕事をしていて、またそんな状況で女性に寄り付かれるという現象が起こりうるわけでもなく女性にモテたいという欲求に対しての行動が人の道を外してしまうだけの要因は十分にあった…

いよいよ追い詰められた徳俵は茉莉花に言い訳する文言を脳内に巡らせて沈黙していた。