代配ちゃん物語 #19 怪訝そうな顔で【新連載】

ドタバタで身支度をして、臨配のとんだ販売店に向かった徳俵。大量の酒を呑んでいたことがばれないようにマウスウォッシュで口をすすぐだけではなく飲み込んで胃の中からのアルコール臭にまで配慮するほどの用意周到さであった。

一緒に呑んでいた茉莉花は、泥酔し徳俵の薬物投入疑惑!?の効果でかこんな事態を知る由もなくコンコンと眠りについていたのでそのまま部屋においてきた…行きがけに風邪をひかないようにと毛布をそっとかけてきた。

販売店につくと、臨配がとんだという事実を知って何名かの専業がバタバタとその臨配が受け持っていた区域のチラシ入れをして、徳俵が到着してすぐに出発できるようにとの準備がなされていた。

「店長!遅かったですね!もう予定の時間よりも2時間近く遅れてのスタートですが大丈夫ですか?…本紙と諸紙のチラシは入れておきました…うっ…ううっ…」専業がそういい近づいてきた。

酒を呑んでいることを隠したくてシャワーを浴びたり、いろいろしているうちに急いで早く来たつもりの徳俵だったが、現場で待ち焦がれていた専業たちには30分は相当長く感じたようだ…問題はそこではなく、近づいてきた専業が言付けの最後の方に鼻をつまんで怪訝そうな顔つきで呼吸を止めているような気が徳俵にはした。

「ああ!バレたな…」徳俵が酒を呑んでしまっていることがこの専業にはバレただろうことを徳俵はその態度、不機嫌さから察知した…