臨配くん物語 #114 ストレス慢性的状態で【第2章 大輔、臨配やるってよ】

ある日、大輔が夕刊を終え販売店に戻ると何やら数名の専業がある二人の男たちを羽交い締めにしていた。ただ事じゃない雰囲気を察知した大輔はすぐにカブを停め、その輪の中にいる男たちに目をやるとこの店の専業二人であった。羽交い締めにしていたのは、この二人が取っ組み合いの喧嘩を起こしていたのを店の専業たちで必死に止めにはいっていたのだ。

大輔はさらに輪の中心にいき、販売店の店長が必死になってその喧嘩の原因を問いただしていたのを耳をこらして聞いていた…すると互いにある特定の原因があるわけでなく、きっかけとなることがありその蓄積というか累積が爆発してこの一悶着が始まったであろうことは判明した。

そのきっかけとは、夕刊あとによくある翌日の朝刊時に新聞に折り込むチラシの二回戦を組み込むときに、その置く位置が決められた境界線を越えたとか越えないとかから始まった一連の騒動…

大輔ははじめここに入店した当時、要注意とされた三人の営業を牛耳る幹部同士の縄張り争いかと目測を立てたのだが今回はまったく見当はずれで、平の専業同士のほんと些細なことからの喧嘩だった。

ある特定の理由がないのに大のおとなを取っ組み合いの喧嘩に駆り立てる根本的な原因…その奥深い闇について大輔には思い当たる節がありこの騒動を目前にしながらその闇を回想していた…