臨配くん物語 #119 伝えられぬ鬱憤【第2章 大輔、臨配やるってよ】

この業界のいざこざで最も多いもの…それは結局、おのおのが抱いてる日々の主張や言い分をしっかりと伝えたい相手に伝えられずにその塵がつもったエネルギーが堆積して爆発してキレる…これがほぼすべての原因といってもいいものではないか…大輔は一人思考をまとめていた。

なぜ、主張や言い分が相手に伝わらず冷静に理解まで至らないのか…仕事内容は一件誰にもかかわらず一人で黙々とこなしてく気楽なものに見える新聞業界

これは深夜に一人で配達を終えると終わるというイメージから起因するものだろうと思うのだが、実際は自分が受け持つ読者数500弱のまったく違う感覚を汲み取りながら交流し、読者に落とし込んでいく作業であり、頭下げて集金をし、さらに店に帰ればその報告や申し送りをし、なかにはモンスタークレイマーもいるなかコミュニュケーションを取らなくてはいけないハイスキルなレベルの仕事である。

しかしながらぶっちゃけて言ってしまえば、そこに集まるのはわりとコミュニケーションに難ありな連中が多くたとえ自分の主張をしっかりとまとめ伝えやすい言葉にまとめて逆鱗に触れずに伝えたところで、それがしっかりと浸透して意のまま伝わるとは限らないレベルのコミュニュケーションが主流なのだ…

そんな中にあれば、たとえどんな些細なことでも徐々に累積しイエローカードが1枚たまり2枚めに退場といった具合に溜め込んでしまう…今回の件もそれを象徴するかのような販売店によく見れる光景であった…