臨配くん物語 #125 大輔名刺をわたす【第2章 大輔、臨配やるってよ】

ランチタイムの飲食店というのは猫の手も借りたいほどドタバタするものである。

ベトナム美女の名前は【Lily】そして自分も大輔であると彼女に伝えた大輔は、天にも登れそうなテンションでだされたBBQを平らげるとせわしなく配膳する彼女の仕事ぶりをたまにちら見しては、目が合いそうになると見ていないふりをするというまるで16や17の恋にこがれときめく感覚で彼女を眺めてうっとりした時間を過ごした。

大輔は名前の交換では物足りず、どうにか連絡を取り合いたいなと考えてはじめていた…と財布の中に臨配になる際に自前でつくったLINE IDもはいった名刺があることを思い出した…これをどうにかして彼女に手渡しどうにか彼女からのLINEが欲しい…大輔のはじめは息吹ほどの欲求だったものがどんどん芽吹き、膨張していく。

伝票を握りしめ、レジへと向かう途中では大輔はどうにかお会計にも彼女がきてくれることを祈らんばかりでゆっくり歩をすすめた…大輔の普段の徳の致すところであるのか、願いどおりに彼女が大輔のお会計をするためにレジまできた。

「今日はお話できて嬉しかったです…」彼女は日本語に自信がないのか…はたまた恥ずかしいのか小声でそう大輔に告げた。

「あの〜これ…」いまだと言わんタイミングで大輔は勇気を振りしぼり名刺を財布から取り出した…