臨配くん物語 #127 入れ替わりの季節【第2章 大輔、臨配やるってよ】

Lilyの意外なリアクションに少しひっかかりながらも、そろそろ店をでないと夕刊に間に合わない大輔は名刺を渡し手短に会釈をすませるとここまできた道をまた違う気分で店へと急いだ。

心が浮かれている分、バイクが軽くなっているのか心なしかスピードに乗っているようにも思える…途中、目下に広がる自衛隊の基地内にある滑走路脇に生い茂る緑たちは秋の訪れを紅葉という形で直々に描写していた。

恋におちた大輔…この瞬間ばかりはなにものにも代えがたい幸福感を噛み締めながらその紅葉し始めた緑たちがチークダンスする様子を微笑ましく見つめながら坂を一気に下っていった。

店につくと、以前から他の店舗へと移動する配達のパートのおばちゃんと、その区域を新たに受け持つ近所の浪人生が申し送りをしてしっかり区域担当の引き継ぎをしていた。

この販売店はまだあと1名は配達員が足らず、あと一人入ればちょうど店長が手空きになり転送までに人が回るといった状況であった…そんな中、夕刊が到着した。