代配ちゃん物語 #45 新聞奨学生の葛藤【新連載】

徳俵が退店した部屋を掃除している最中、茉莉花はとても複雑な心境であったのと同時に茉莉花にとって新聞奨学生というものとは?というテーマに関して深く考えさせられていた。

学生にとって、自力で社会に片足を突っ込みながら学業を極めるという社会人としての片鱗を垣間見る制度…この世界にくる前は社会人というのは子供である学生と違い、男女間の成れの果てのだらしなさやその公私混同などは一切なく、ましてや自分がその社会人から異性の対象として見られたりすることなどあるわけがないと信じ切っていたわけだ…

なのに今回の出来事は、茉莉花にとって晴天の霹靂…まさにいままで学生として経験してきたどこか怠惰で退廃的な異性関係と何ら変わらない、むしろ学生のそれよりもウブさや純粋さを欠いたもっとエグい現実的なものを見せつけられて幻滅する覚えるようなものになってしまったわけだ。

田舎からでてきた茉莉花にとって、気持ち新たに再出発できるまでしばらくの時間が必要であった。