代配ちゃん物語 #53 キタ!【新連載】

よく眼を凝らすとはるか前方からこちらに向かってくるのは、ライバル紙で同じ区域を配る袖さんだった。

茉莉花は、もし犯人がいた時にわざと目につき抜きやすいように新聞を何件かに仕込んでいた。

袖さんは茉莉花が配る現読の家を這うようにジグザグにスクーターを曲芸師のように乗り回しハンドル握る逆の手で新聞を抜きながら新聞を差し込んでいくそして、ついに茉莉花の仕込んだ現読の家の前に差し掛かるとなんと仕込んでおいたチョン掛けの新聞に手をかけたのだ!?

まさかあんなに仲のいい袖さんが!?茉莉花は固唾を飲んでその一挙手一投足を物陰から凝視していた。