臨配くん物語 #144 ひよっこ誕生【第2章 大輔、臨配やるってよ】

気合が空回りしてTPOにぞぐわない格好で順路取りにきてしまったLilyではあったが…やる気に関しては天下一品なだけあり、順路帳の読み方、記号の付け方、カブの乗り方や停め方、スポンジが水を吸うようにグイグイ吸収していった。

大輔も教える側としては今回が初めてで、言ってみればふたりとも違う意味でひよっことしての誕生の瞬間であった。大輔は相手がLilyということもあり、随所に厳しさとは無縁な甘やかした指導になってしまう部分があったがそれでも和やかにいろはの伝授をしていった。

もともと異国の地に年頃の女の子が一人できてしまうくらいである…根性も気合も籠入りのそれとは比較にならない。このハードな仕事をするだけでなく、学業に仕送り、さらには財をなそうとするハングリー精神がそもそも違うのだ…