代配ちゃん物語 #61 合わせられない目線【新連載】

ついに茉莉花は玲が新聞を抜き去って行く現場を目撃してしまった。玲のことは同じ新聞奨学生の同期で信頼し助け合っていた仲だと思っていたのでそのショックたるや尋常なものではなく、しばらくその場にひれ伏し立ち上がることができなかった。

それでもどうにかこうにか、いま目の前で起きたことを忘れようと必死になりカブまで戻り残りの配達を全速力で終わらせた。

配達が終わり販売店に戻ろうとするも先程の出来事が走馬灯のようにフラッシュバックし絶望感が脳内から離れていかない状態であった…

その時!販売店の入り口の方から配達を終えた玲がドアを開けて店内に入ってきた…茉莉花はうつむいて玲の目を見ることができなかった。