
「頼む!大輔!!もし埋め合わせることができないと俺は本社に報告されてしまう…借用書ももちろん書くし、足しになりゃーしないかもしれないが俺の原付きバイクも担保にいれる!」小竹は半泣きになりつつ顔を地面すれすれまで落とし込んだ。
「小竹さん^^」大輔が優しく小竹を呼び顔をそっと上げるように促した。
「僕は臨配のおじいちゃんに困ってる人がいたら助けてやれっていつも口を酸っぱく言われてきました。いまがその時なんじゃないかなって思ってます。」
小竹「大輔!!!…そうしたらいま借用書を…」
「小竹さん…今回は小竹さんを信じて借用書なんて書かないでお貸ししようかなと思います。それに小竹さんは管理職という立場ながら仕事のサボり方もおしえてくれたし、なにより代配をおしえてくれたのも小竹さんですから!!」
「大輔!!」小竹はさっきまでの表情とは一転して喉につっかえてたものが一気に飲み込めたときのようなスッキリした表情になっていた。
二人はがっしりと指切りを交わした…書面での約束は何一つせずに…
