
小竹とは元同僚で同じ行きつけのスナックがあるといいだす新しい臨配…正しく言えば小竹の今を知ってるのは自分ではなくそのスナックのチーママだという。
「もと同僚とはどうゆうことですか?」LGBTである専業の高木が問いただした。
「俺がまだ横浜で専業やってるころ…実は彼が逆に臨配をやっていて…俺は彼からこの新聞業界に臨配というものがあって拘束時間が短く稼げるという仕事を知ったんだ。」新しい臨配はこたえた。
小竹が臨配をやっていた…初耳であるし、短い期間で人とのつながりを終える臨配をやっていたからこそ、小竹は薄情に大輔の親切を裏切るようなことができたのだろうか…
「そのスナックを教えてください!!」再度、大輔はたまらずその臨配にそう乞うた。
「大輔くん!俺は小竹と一応、長い期間友人なんだ…だから俺の口からは何も教えられない…ただそのスナックのチーママから聞く分には俺の知るところではない。」そういってその臨配はチラシを終えた何名かと数時間あとに1つ隣の駅の繁華街で待ち合わせそのスナックに向かった。
雑居ビルの4Fにあるレンガの縁に古ぼけた年季ある木製のドアを開くとそこには20代前半の妖艶でありながらも、どこかあどけない女性が誰もいない店内のカウンターで客を待ちわびていた。
