
「小竹はパチンコ台のまえで真っ青な顔でガチガチ震えていたの…そこでいまこの人に罠を仕掛けたら一瞬で堕ちていくと確信したわ」
「初めはそんなに悪どい話ではなくて、スナックに来てくれるくらいの貸しができたらいいなってくらいだったの…」
「そこで私は、とりあえず小竹のとなりに座って軽くあいさつしながら遊戯を開始したの…」
その時の心境を多鶴子は淡々と話していく。
~パチンコ店内にて~
「こんにちは!今日は勝ってますか?」多鶴子は小竹に話しかけた。
「ガチガチガチガチ」小竹は顔面蒼白で震えていた。
「よかったらでいいんですけど~…お金貸したら今日の負け挽回できるんじゃないですか!?」多鶴子が小竹に案を出した。
「えっ!!…い、い、い、いいんですか? 貸して貰えれば今日の負け取り戻してお金少し余分に返せます!」
こうして小竹はまんまと多鶴子の罠にハマったといくのだった…