臨配くん物語 #54 朦朧そして焼け野原【新連載】

パチンコで奇跡のどんでん返しで逆転して浮かれていたのも手伝ってか、小竹は多鶴子のおねだりのままDonnperiのピンクをボトルオーダーしてしまう。

現実にもしはないのだが、小竹があのままパチンコで負けたまま引き下がっていたらこのドンペリもスナックに来ることはなかっただろう。

ちなみに小竹がパチンコののめり込み始めたのは、小竹が臨配をしていた頃に遡る。臨配というのは朝刊と夕刊の配達さえ終えれば、基本的に残った時間は完全にフリーであり、そうとうお金をためるという意思がないとその暇を埋めるためパチンコや酒に散財してしまうのが臨配の常となっている…逆に言えば貯めようとすると臨配ほどお金が貯まる専門職はない。

大勝ちして、爬虫類脳が覚醒してしまい、その喜びのままのテンションで酒池肉林をスナックで体現した小竹…ソファーにつく女の子全てにチップとドリンク、そしてそのあとドンペリも何本も入れていよいよ意識が飛ぶまで酩酊して寝込んでしまった。

「小竹さん!小竹さん!」女子大生バイトの美麗に肩を叩かれる小竹…

「うぅぅむぅぅむにゃ…朝刊の時間か?」小竹は仕事前に起こされたと勘違いするほど泥酔していた。

「小竹さん閉店ですよ!こちら伝票です…」美麗は続けて小竹が支払う金額が書かれた伝票を差し出した。

「おおー!いくらだ安いもんだろ!」小竹はすこしはっきりした声で返答した。

お会計 ¥390000

「3900円?安いな一時間しかいなかったのか…んんっ?!!」

ここでいよいよ小竹は完全に目を覚まし目をこすって顔が青ざめていくのが誰がみてもはっきり見てとれた。

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