
酔いつぶれ朦朧としていた小竹だったが、この伝票を見た瞬間に一気に正気に戻った。
「さ、さ、さんじゅうきゅうまんえん!!セット料金なんぼなんじゃここわっ!」小竹は上ずった声で料金の内訳の説明を求めた。
「小竹さん…小竹さんドンペリピンクを入れてらっしゃるのよ」多鶴子がどこか勝ち誇った生意気なテンションで小竹に刀を返した。
「なにペリのピンクだか知らんが、それで390000はなんぼなんだってボッタクリやないかい!明細みせてみい!」小竹も負けじと応戦にまわった。
「明細はこちらですよ♡」女子大生キャストの美麗が多鶴子に事前に仕込まれた打ち合わせ通りに明細を小竹に突きつけた。
⦿セット料金=5000×4時間=20000
⦿氷代=5000
⦿同伴=10000
⦿指名=2000
⦿キャストドリンク=42杯 42000
⦿Donnperi pink×4=320000
小計 390000円(TAX 10% 抜)
「ドリンク42杯!? ドンペリ4本!!??俺はドンペリ1本しか許可してないが!」小竹は明細をみて再度、たてついた。
「あら小竹さん…酔って覚えてないのね~♡ あのあと3本のドンペリと女の子たちのドリンク飲め飲めっていってくれたのよ」いよいよ奥から参上したママが小竹に印籠を突きつける。
「ぐぎぎぎぎぎぃぃぃぃ」小竹は歯ぎしりしかついに出るものがなくなった。
そして、行き場がないと踏んだ小竹は先程、パチンコで勝ったお金をテーブルに突きつけて…