臨配くん物語 #64 多鶴子の追憶【新連載】

多鶴子が小竹との馴れ初めを時系列で大輔に打ち明けてからもう相当の時間が過ぎていた。多鶴子によると、その後小竹と多鶴子は明け方の女子の部屋でどちらからともなく唇をかさね、至極当然のように情事に至ったと…

多鶴子に言わせれば、当初はお金にしか見ていなかった小竹ののことを途中、少々憐れみを感じ母性によるものなのか男性として見ていたことに気がついていったという。

そしてその情事のあとからというもの、中学生のカップルなどでは愛の告白たる儀式を元にして交際の宣言となるわけだが、大のおとなということもあってかなにか特別なる約束事を交わすわけでもなく、どこか行きずり的に交際が始まって言ったという。

そして、いまでも週に何日か多鶴子の部屋にきては恋人らしい雰囲気のなかでデートしたり会食にでかけたり、また逢引を重ねダラダラと関係が続いていくなかで、多鶴子も小竹をスナックに呼びつけたりもしつつまた生活費の援助なる名目で金銭的にも小竹に頼っていることを黙々と告白するのだった。

「そうしたら、小竹さんが集金のお金を使いこんだのって、そのスナックで40万近い会計を払うためと…多鶴子さんに援助するためだったのか!?」大輔は呆れ、ものをいう気力も減り、多鶴子に怒鳴っても仕方ないことを知ってながらも語気は荒くなっていた。

「私に貢いでるから…それもあるかもしれない…でも」多鶴子は含ませるように語尾にイントネーションを付けてつぶやいた。

「スナックで莫大な会計を支払ったあと…小竹さんは…」多鶴子は一連の物語にまだ続きがあると言わんばかりに話をそのまま続けた。

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