
今から小竹と多鶴子が会う…それを聞いた大輔は自分も立ち会いたいと言いだした。
ふと冷静になると、小竹と多鶴子の今の関係はなんなのか…大輔はそれをまず認識しておかないとこれから先の話の矛先が変わってくると考えていた。仮に真剣に多鶴子が小竹を愛していた場合、もちろん大輔に多額のお金を借りている小竹に合わせるわけはない。逆に、多鶴子にとって小竹がお荷物でこれ以上に貢がせられなくなった出がらしであればなんなりと小竹の身柄を差し出すだろう。
「そもそも二人はいまどうゆう関係なんですか!?」大輔は多鶴子に聞いた。
しばらくの沈黙のあと多鶴子は大輔に…
「はじめは小竹さん…すごいお金を使ってくれて私の生活のいろんな世話をしてくれていたの…ただ最近はお金がないというばかりで」多鶴子は大輔の想い通りやはり小竹を金づるに考えていたということを素直に認めた。
「実は…今日あって小竹さんとはもう会えないと伝えようと思っていて…あ!!LINEだ…小竹さんから」
大輔にはスマホを持っていないと伝えていた小竹から多鶴子にLINEがきた..今日ここに来ることや、大輔に対して小竹が度重なる嘘をついていることを多鶴子から聞いた大輔はある決心をした…