
「小竹さん!僕本当にもうお金返してくれなくていいです…ただ本当のことが知りたかっただけですので。」大輔はしばらくの間のあとにそう二人の前で宣誓した。
「本当のこと?」多鶴子が閉ざしていた口をやっと開き大輔に質問した。
「本当のことというのは…なんとなくだけど今回、小竹さんがいなくなっちゃったのって逃げたんじゃなくて、ただ連絡取れないだけかそれなりの事情があるのかなって思って…でもこうやって目の前でリアルに現実を知ってしまったことでその知りたい欲求が全部なくなってしまって…」
「それに、小竹さんがお金を使い込んじゃった理由がギャンブルや多鶴子さんに使ってたということで…人間そう簡単にいままで脳が快楽と刻み込んだものを取り除くことはできないって考えてるんです。おそらくまた…そうですね小竹さんがお金返してくれるように正常運転になる時を待つよりかは僕の中で一つ決心してて…」
「決心?」再び多鶴子が質問を投げかけた。
「そう決心!重大な…」その質問に対して大輔は頷くように相づちを打った。
