駅の改札付近で団長のスネ夫と合流した大輔は、連れられるがまま近くにある喫茶店に入った。そこには30半ばくらいの大柄でデブな男がすでにラーメンを頬張っていた…聞けば彼も同じく臨配を志望しており、やはり臨配は今回が初めてだという。
大輔は礼儀正しくその彼に会釈をするが、その男の態度はその図体よりも大きく、会釈を返すわけでもなく、まったくリアクションもとらずに大輔のことを完全に無視した。おそらく10よりも歳が離れている大輔のことを完全に見下したに違いない…そう大輔は高をくくていた。
ラーメンを啜り、餃子を2皿にチャーハン大盛り、それからアイスクリームを食べているその男に唖然としていると大輔もなにか注文するように促され、腹が減ってはいたがこの男のように遠慮ないやつだと初っ端からマイナスイメージではいけないとアイスコーヒーだけを注文した。
やがてアイスコーヒーがテーブルに置かれ、ミルクとシロップを注いでいると…「飲みながらでいいからきいててくれ…簡単に臨配もしくは代配という仕事についていろんな仕組みを説明するからな…」とスネ夫が喋りだした。