臨配くん物語 #103 怒号響く【第2章 大輔、臨配やるってよ】

時計はすでに17時を回っていた。

朝刊の順路で回りながら、夕刊を配っていた大輔は夢中になるばかりに現在時刻が何時であるかなどすっ飛んでしまっていて、残ってる新聞の分量と今の配達のペースを照らしわせることなんて御構い無しでいた。

「トゥトゥトゥントゥントゥントゥントゥントゥントン♫ トントト  トントロ トントロ トントロ トゥン♫ 【○○新聞舗】」

大輔のiPhoneがけたたましく鳴り響いた順路帳とにらめっこし、没頭していた大輔はiPhoneの画面に映し出された連絡先を見て、すぐ時間を確認した瞬間にそれが遅配の知らせであると瞬時に把握した。

「臨配さん!!!さっきから夕刊がまだ入ってないって5軒以上も電話が入ってきてるよ!!一体、どうなってるんですか?」

少し歪な人間関係の店舗だと、心を許す素ぶり自体がよりストレスを増長するという特徴がある業界そんな販売店では事務員さんでも伝え方一つ、トゲというかカドを残してコミュニケーションが行われるのが通例である大輔はまだ信頼を得れていない店でさっそくの大失態を犯し、どやされてしまった。

「は、は、は、はい!急ぎます!!」

それだけ伝えて大輔はテンパりつつもまた順路帳をめくり残りの配達に舞い戻った。

結局、この日に夕刊を配り終えたのが18一回連絡が来たきり音沙汰のない販売店へと急いでバイクを走らせた。

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