
「あ、あ、あ、あ、あ…なんだか逆にありがとうごじゃいますぅぅぅ」大輔は完全に折れていた心をパテで埋め合わせてくれたスネ夫の心意気に感動し、発している言葉もままならないまんま感謝を口にした。
本当であれば、本日をもって臨配はやめてまた違う生活の糧を模索しようとそっち方面の心配をしていた不安定なメンタルにも、今回のスネ夫のバックアップは大きく焼印を押した。
「大輔いいか…お前が日本一の臨配・もしくは代配になりたいその大志はわかる!理解もできる!ただ…慌てたらだめだ!…何事も進化や成長というのは一朝一夕でなせるものでなく、ジリジリジリジリ…ときに大きく後退しながらそれでも1mmは前に進もうとする毎日の積み重ねなんだ!短距離走ではなくましてやお散歩でもない…そんなつもりでいなさい。」
スネ夫は大輔に、人が成長することの難しさ、焦る気持ちで台無しにしない心がけ、それでも歩みを止めないでいることそんな強いメンタルを持つんだと親心にアドバイスをした。
それを涙ながらにメソメソきいていた大輔はやがて涙をとめて、顔つきはガラリとエネルギーを蓄えた野生のそれになりかけている中で心に固くちかっていた…
「団長!!俺…絶対にやり遂げてみせます!!!」
「よし!いけ大輔」