
いよいよどストレートに徳俵に真相を迫った茉莉花…深夜4時の閑静なアパートの一室が二人の攻防で暴れる互いの脈打つ心臓の鼓動でまるで祭で打ち鳴らされる太鼓演舞が如くドンチャン騒ぎ立てている。
なかなか口を割らない徳俵にしびれを切らした茉莉花…普段であれば割とおっとりした性格であるのだが、このときはアルコールも入っていたせいか少し気丈に強気に凄んだ。それでもなお沈黙でごまかそうとしたのか、それともどう動いたらいいのかわからないのか、徳俵は何も言わずにモゴモゴとしていた。
その時であった…
時刻にして4:15分、普段であればようやく販売店から積み終えた新聞を荷台いっぱいにのせ出発し朝刊を配り始めてる、いわばこの仕事にとっての昼時みたいな時刻である。しかし、今日はふたりとも偶然にも休みがかさなり食事をして、飲み直そうと今は徳俵の部屋にきていた…もちろんふたりとも酔いすぎなほどアルコールたんまり浴びた….