
店に入るなり状況を説明しにきた専業に不怪訝そうな目で見られた徳俵…顔には出ていないが徳俵の口…否内臓からこみ上げてくるアルコールとそれを分解するなにがしの匂いがつたい、臭かったのであろう。
また、そうゆうのに限ってどこにでもいる店で一番真面目であり、決まりは決まりであると頑なに正義感をかざすタイプの専業であるから始末が悪かった。
というのもこの販売店ではないのだがその系列店にて、約2年ほど前にやはり臨配が、ほぼ泥酔状態で店にきて朝刊を配達…その最中に歩道であるいていた朝の散歩中のおばあちゃんをはねて、現場検証にきた警察官に飲酒を指摘されて道路交通法の飲酒で逮捕、そのままその話は販売店にまで飛び火し結局、その販売店がなんと取り上げになるという事件があった。
一昔前だと、新聞配達員の朝のお酒は警察も目こぼしをしているきらいがあった…であるが昨今の飲酒での事故の増加や意識の高まりから一切の容赦がなくなってきたように思える。
そんな過去のいたたましい出来事を経験してきた専業であるから、なおさら朝の飲酒にたいしてのお咎めも厳しくはなっていた…その専業は遥か遠くの作業台からしばらくずっと徳俵を睨みつけていた…