
大輔が専業から臨配・代配となりいまだかつてないほど落ち着き何もない日々がしばらくは続いた。
が…しかし…そんな平穏さがずっと続くほどこの業界は湖のようではない…嵐の前の海原のような世界であるのがこの業界の常なのである。
ある日、大輔は夕方を少しだらつきながらいつもより時間がかかり、少し配達終わる時間に関しても、あと少し遅れたらお客さんがの【新聞まだぁ~】電話がくるかこないかくらいのギリギリのところでうまく体力温存しながら配達を連日していた。
その日の夕方、夕刊を終えて大輔が販売店に戻るとなんと大声で専業二人が取っ組み合い、罵声を発しながら髪の毛を引っ張り、互いの顔を引っ掻きながは喧嘩をしている。
慌てて、大輔も余りの新聞を投げ捨て間に入り込み、そして仲裁にはいった…また大輔はここでもある重大な事件に巻き込まれようとはこのときは知るよしもなかった…
