
店長から専業にまつわる恋愛事情…女性関係のあれこれについてきき、少々シリアスになりながらもそんな側面もあるのだと徐々に把握してきた大輔…それでもなぜ二人はここまでの確執を抱くようになったのか…そんな単純な質問が大輔の中に浮かんだ。
そんな素朴な疑問について巡らせていると…店長が…「実はな…つい3日前なんだけど…」店長がある出来事を大輔に伝え始めた。
「集金の精算を終えた事務所内に木鈴と陽子さんが最後に残ったんだ…そんな二人が親しげに話しているのをたまたま俺と田本で事務所に用事があって戻ったときに目にしたんだ」店長は続ける
「普段から木鈴に気をもたせる陽子さんに対して、妙に身体の位置が近いなーと物陰から田本とその様子をしばし眺めていたんだ…そこで俺ヒヤヒヤしちゃって…だって田本も陽子さんから気を持たされてて好意寄せてるのを知ってただろ!なんも起きなければいいな〜って手に汗握ってみてたら案の定、妙な雰囲気になり始めちゃってさ…」
「ゴクリ…」大輔は固唾をのんで話の続きを待った。
「そして間もなくだよ…ついに二人の顔の位置が10cm…5cmとなって…ついに口をつけて…しかも濃厚に情熱的に身体を抱きすくめ始めちゃって…そのときチラッと田本の方をみたらさ…」
このいざこざの発端は、三角関係最中に目撃してしまった嫉妬して然るワンシーンに立ち会ってしまった田本のジェラシーから始まったのがどうやら真実のようだ…大輔は理解しはじめた…