
「あ!別にプライベートなことなので教えられなければ無理には聞きませんので…」女性がいない職場環境だからなのか…そもそも大輔が女性に慣れてないからなのか…大輔はしどろもどろでぎこちなく拙い会話テクニックでそのベトナム女性に話かけた。
「あなた私の名前知りたい!?」彼女はどうにか大輔の日本語を理解したのか片言ではあるが大輔よりは数倍流暢に質問の意図を確認するように大輔に聞き返した…「私…Lily…リリーと呼んでください♡」そう大輔に名前を告げた。
Lilyは東洋の塩っぽさに浅黒い肌を持ち、モンゴルチックさと東南アジアのいいところをとったような顔つきであり、日本のタレントでいうと足立梨花みたいなさっぱりしつつどこか色香もあるような女性であった。
他愛もない会話が2〜3分続いた頃、Lilyは厨房にいるコックから違うテーブルの料理が出来上がった旨、伝えられ気づいたLilyはふと仕事モードへのスイッチを切ったままであることを思いついたかのように切り替えて厨房の方へ戻っていった…
「あなたお名前は?」Lilyが大輔に訪ねた…「大輔!この近くで働いてる大輔!」大輔もLilyに自分の名前を告げた。
他愛もない会話からいまわかってる彼女のことは…名前がLily…そして彼女は日本語学校に留学生として日本に滞在しこのベトナム料理店でアルバイトをしていること…大輔は心躍らせながらベトナム風BBQを頬張った。