代配ちゃん物語 #30 何食わぬ顔で【新連載】

たしかに玄関先で数分間は呼び鈴を押してまっていた徳俵であった…

がしかし、人というのは損得勘定において得をできる手段が悪の手段であっても徐々にそれを合理化し、別の件まで持ち出して自分の行動を正当化してしまい無意識にそれを実行してしまうものである。

「このままなら残りの配達もあと少しで自力で終えられる!」

いまこの状況においてその場を逃げ出した一番の動機というのはこれだろう…もし自力で配りきれなければ誰かを店から呼びつけることになる…そうすれば今日あったいろんな悪事が一挙に知れてしまう。これだけとっても徳俵が逃げ出す自分を正当化するに十分な要素であった。

そーっとあたりをキョロキョロっと見渡し、誰にも見られていないことを確認しバイクに跨るとそそくさとその場を離れ、何食わぬ顔で残った新聞を配るきり、動揺した心や体を近くのコンビニの缶コーヒーをすすりながら落ち着けると、さも万事正常であるかのような顔をして販売店戻っていった徳俵だった。

が…

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