
何か重大なニュースがあるのだろうか…店長は作業台を囲むようにとその日出勤している全ての従業員を集めた。
そのミーティング.,.冒頭は日々の業務に関するあれこれや、営業成績、不着に関する注意など普通の内容から始まった…そしてミーティング終盤、店長は全員に再度これから知らせるなにがしに注視するよう語気を強め周知した。
「えー慢性的に人手不足の当店ですが、この秋に新しく一名!全くの未経験者だがみんなの仲間になるメンバーがこの店に入店します…全く何もわからないわけであるから皆も手厚くフォローしてあげるように!」
店長は足りなかった穴が補填できるからなのかその知らせを告げる時は終始、えびす顔でそう皆にアナウンスしていた。
手空きがおらず、中継も店長がしている状況なのでこの一名がきてもまだ配達区域編成的に臨配は必要な状況である…そう確認できると太輔は新しい仲間の加入を喜ぶと同時に安堵した。
「一体、どんな人がくるんだろう…」大輔はそれが楽しみで仕方なかった。
