
想いを馳せながら夕刊を爆速で配り終え、爆速で販売店に戻ってきた大輔。全ては昼から入店している新しい留学生…しかも美人な女の子がきていること以外に理由はなかった。
店に到着し、後輪をドリフト気味に滑らせて停めると、店の正面の入り口に回り込んだ…すると線の細いなで肩で華奢な女性の背中が視界にはいってきた。そのままドア付近まで近づいたとき…大輔はとてつもないことに気がついた…それはその女の子の声が聞こえてきたときとほぼ同じタイミングだった。
大輔のテンションはまた違う意味で上がっていたのかもしれない…店の横引きのドアを両手で左右に豪快にぶち開けた…あまりにもの力でこじ開けたもので、そこにいた誰もが振り返るくらいの爆音を伴い、ドアは剥がれちるのではないこという勢いで開門した。
そこにいた留学生と思わしき女の子もその大きな音にびっくりし大輔がはいってくる方にとっさに振り返った…