
凹みきっていた茉莉花をそばから一番支えてくれていたのが、販売店では陰キャラでとおっていた玲だった。
彼女は茉莉花が販売店の向日葵であるならば、玲はいわゆる月見草的な存在でありいつも人気者だった茉莉花に対して、影からそれを羨むことはなく傍らからそっとみているような奨学生をしながら大学に通う女子大生であった。
落ち込んでいる茉莉花を見ては自分の部屋に呼び込んでは自慢の手作り料理を振る舞ったり、ふさぎ込んでいたりしたら同じ休みの前日には遠出して日本でもっとも有名なアミューズメントパークにでかけたりした。
そんな献身的な支えもあり茉莉花はすっかり元気を取り戻し、まるで何事もなかったように茉莉花は復活し販売店でも人気者であり陽気なキャラクターもふたたびそこに存在できるまでになった…