
例の一件から完全に立ち直り、いつもの通り元気いっぱいに配達をして1ヶ月が過ぎようとしていたころ…
茉莉花が連絡ノートを見ていると一日に2件の不着をしている日があった。茉莉花はその不着をしたお宅がとても厳しいお客さんなのでその家用に雨ビにまでいれて配達にでているので「不着するはずがない」そう疑念を抱いたが、しぶしぶ連絡を確認しましたというサインをしてその日の配達にでた。
そして翌日の夕刊時、またしても連絡帳に目を通した茉莉花はそれを見てギョッとしてしまった。昨日2件の不着をしたばかりでその日もなんと3件の不着の連絡がきていたのだ…「絶対に入れた!」そう口をついて出たがミスはミスであるとみなされる不着…やはりその日も渋々、サインをして配達にでた。