
もう何日も連続して2件以上の不着がきていた茉莉花。
もう確実に入れたはずのお宅からの不着に一抹の疑念しかなかった。納得できなかった茉莉花…これはもう誰かが新聞を抜き取っているに違いない!しかもこれは自分の身近にいる誰かに違いない!そう確信していた茉莉花はあることを遂行しようと心に決めていた。
わりと区域全体が見渡せるビルがある…そこから誰が抜き取るのか張り込むことにしたのだ。
張り込むことで配達自体が遅れてしまう…もしかしたら遅配の苦情がきてしまうかもしれない中、それでも止まらない不可解な不着の真相を知りたくてある朝刊の時に張り込みを実行することにしたのだ。