
「大輔さんはおそらく東南アジアの物価は日本よりはるか下で、日本よりも成長が遅れてると思っていませんか?いま東南アジアの成長率は日本を遥かに上回る勢いで、しかも平均年齢が日本と比べようもないほど若いです!」Lilyに言われるまでは確かにそういうイメージを抱いていた大輔。
「かつては物価が安いから東南アジアへと遊びにいっていた日本人ですが、いまは東南アジアの人が日本に多くきています!これは2オリンピックがあるから日本にきているのではなく、東南アジアの人にとって日本の物価が安いからきてるんですよ…いままでと逆のことが起きてるんです!」Lilyはそういうと間髪入れずに続けた。
「いまタイの知能で仕事をする層いわいるブルーカラーは日本の富裕層を凌駕する年収をもらってます!貧富の差があるから認識がなかなかありませんがタイの富裕層のが日本人よりお金持ちなんです…」
多くの日本人…とりわけ情弱な老年層はいままでの日本の栄光の後光をいまでも幻想として持っているが、いまは東南アジアのほうがよほどGDP成長率が高く、日本を抜くのは時間の問題となっていることに気がついていない…大輔もその一人であった。