
諤々と怯えきった店長。おそらく佐藤は、小浜と自分がしていた会話のすべてをレコーダーに納めていてそれを所長に突きつけるつもりだ…店長はそう覚悟をしながら佐藤の出方を見ていた…佐藤はひとしきり佐藤が録音した事実をじっとうつむきながら聴き留めていた。
小浜を一旦上げたことにすること、さらにそれを販売店には言わずに手数料を自分たちが指定した口座に入金させようとしたこと、極めつけはその偽装工作で小浜の販売店での臨配寿命を引き延ばそうとしたこと…
佐藤がすべて罪状を読み上げる頃…店長は先程までの侃々諤々とした怯えきった表情が一変して不敵な笑みを浮かべていた。
「そんでだな佐藤くん…これからどうしたいだね…」
佐藤は店長の不意の条件提示でもしようとする態度に不気味さを感じずにはいられなかった。