
個人で営業する松原という団が、スポーツ紙の三行広告に出稿できなくなったのは自分が松原に凄み念書を書かせたからだと高笑いしだした田岡。
そこへの経緯やそれからの顛末を知りたくなった佐藤は、田岡に差し支えなければ詳しく知りたい旨、丁重に田岡の機嫌を損ねぬように…またできるだけ真実に即して話してくれるよう仕向けるように懇願した。
「な〜に…なんてこと理由はなくてな…団長同士の年代も団のシステムも事務所の所在地も似ている中で少しだけ前衛的でやり始めたオイラと舎弟の縄張りを守るための権力争いで、ガキが学校で弱いやつをいじめるようなのと大差はありやせん…かっかっかっ!!」
田岡はそう細かく経緯と顛末を話しながらもまたしても高笑いしていた…