
それは藁をも掴む思いだった。
所長から今配達している区域にもう1区域を付け足すことを告げられ、このままでは学業との両立がままならないと気が気でなくなり、以前より度々目にしていた新聞奨学生をフォローしている団体の代表にTwitterよりDMを送っていた。
ある日の朝刊後…
茉莉花は部屋に戻り、自分のスマホを取り出すと自分のTwitterアカウントにある1通のDMが届いているのが目に入った…
【新聞奨学生 フォロー団体】よかったらその話を詳しく聞かせてください。
先日、DMを送ったものへの先方からの返信だった。