
「たしかに大学生活の初っ端にかかる費用をすべて面倒見てもらえるのは両親から経済的援助を見込めない学生からしたら魅力的なんだ!!ただ…」
理事は続けた。
「それは一度そこに入ってしまったら、運が悪ければそこで言いなりにならない限りはそのハシゴを一気に外されてしまうことにもなりかねないということをいつでも覚悟しなければならない!!」理事は目を血走らせながら力説する。
「たとえ口コミで良い販売店があったとしても、新聞奨学生は通学と大学の所在地の問題があって売り手がとても選択肢がないシステムなんです!」
理事は、新聞奨学生のシステムの素晴らしさは認めるものの、そこを媒介する本社などからの厳格な労基の作り方の必要性などを力強く訴えていた…