
新聞奨学生という仕組みの素晴らしさについては異論はない。しかしながら現場によってそのムラがあることや労基がしっかり行き届かずに酷使される学生の現状について力説する理事。
そして話はいよいよ茉莉花の現状についてに差し掛かった。
茉莉花は、ようやく学問と仕事の両立がなし得てきた矢先の区域の増設の県についてこのままでは学業に支障がある旨を説明して、どうしたら元の区域の配達部数に戻せるか…また販売店との確執は残らない方法はないのかなどを理事にアドバイスを求めた。
「そうしたら…」理事はひらめいたようにある案を茉莉花に提示した。