
「ごめんなさい!ごめんなさい!」上川は大輔が団長に報告しようとすると必死に足にすがりつき、許してくれと懇願した。その姿は尋常でなく、なにかそれがバレるとやばいのではと大輔に推測させるまでの異常な土下座っぷりであった。
「もしもし…大輔ですけど….実は…」大輔の電話は団長とつながり大輔は一から今回の件を話始めた。
団長はその電話の向こうから異常なまでの泣き叫ぶような阿鼻叫喚ぶりと怒号に、異常事態が発生したのかと大輔に直ちに確認してきた…が、今回は順路取りを取りやめて現場稼働に支障をきたす類ではなかった。
上川が、直接にも団長に詫びを入れたいと大輔にしつこく懇願するので大輔はスマホを渡し、しばし上川と団長が直に会話することとなった…