
大輔からのSOS信号に、並々ならぬ異常事態であることを察知した団長。
寮が宜しくないなんてことは、こと臨配業界においては太陽が東から登るくらい常識的にあることなのだが…
あの我慢強い大輔が弱音を吐くなんてよっぽどのことなんだなと思い、これは一度、現地に赴く必要があると判断するに至った。その週末、団長は販売店にきた。
まずは所長に挨拶を終えると、そのまま大輔にLINE電話をして大輔が寮にいることを確認して近くのわかりやすい場所を目印に待ち合わせをした。
そして二人は落ち合い、大輔は団長の手をひくようにして寮を見てくれと懇願し、それを目の当たりにした団長は…大輔がそれをみたときと同じように絶句してその場にしばし気を失ったように立ち尽くすしかなかった…