
理事から奨学生のタイムカードを確認させてくれと打診された所長。
通常であればそこまで具体的にチェックはされたこと無い安心感からかさすがにそこまでの対策はとっていなかった。
茉莉花を始め、奨学生の労働時間に問題なければこんな時でも動じずに提出できるものであるのだが…この販売店の所長はそうではなかった。
理事からそう言われたときに、所長はテーブルがひっくり返るくらいの動揺を隠すので精一杯であった。あきらかにオーバーワークさせている実態はその態度から一目瞭然であったのだ
「すいませんでした…」所長は深々と頭を下げた。
実質的に白旗を上げたのだ…