
茉莉花の区域も元に戻され、しばらくしてゆとりある生活がもどってきた。配達もやはり相当楽にはなり、学校を二度寝でいかなくなることもピタッととまった。
そんなゆとりがそうさせたのか、または自分の勉強の復習を兼ねてか、はたまたそのバイト代で自分の生活の足しにしようとしているのか、茉莉花はあることを決断しようとしていた。
「私…高校生の家庭教師でもしようかな…」茉莉花は大学に行くようになってからずっと家庭教師というものに憧れていた。
周りは実家からの仕送りと家庭教師のバイト代だけで悠々自適に学生ライフを送っているが自分は新聞配達で朝と夕方には配達をして、月末には集金もする泥臭い学生ライフ…そんな学生生活にすこしでも周りと同じ様な華やかさを取り入れたい
そう想う茉莉花だった…