
団長が日当と寮に関して改善のお願いをしてくれたことで、例の販売店での臨配ライフというのは充実したものになっていた。
そんな日々を重ね、やがてそこでの臨配としての役割を終える日がやってきた。
「大輔…この後はすぐ仕事に行けるのか?」オフィスにもどってきた大輔に団長は次の仕事の段取りを伺っていた。
「しばらく休ませてもらってもいいですか?」頬が若干痩けていた大輔はそう団長に告げると言葉少なめにオフィスを後にした。
あんな元気のない大輔を見たことがなかった団長は、なにか良からぬ兆候であると直感的に感じていた…