
深夜の三時…団長のスマホがけたたましく鳴り響いた。
普通であればこの時間は、臨配は朝刊を配達しているので今時間の連絡といえばパンクしたとか怪我をしたといった内容のものが多い。
ただこの時に限っては、この所の大輔の素行から確実にこの電話は大輔に関することであろうということは団長は想定していた。そして案の定!その電話は初めこそ【新宿バカラ】という違法賭博のフロントからであったが、そのフロントマンよりすぐに大輔に電話を繋がれたのだった。
「だ、だ、団長!!!…こんな深夜にすいません!!!…お、お金を持ってきてくれませんか!!」
その唐突な大輔からの依頼に初めは何が起きたのかさえわからず団長はしばらくの間、眠い目をこすって頭を叩き起こすので精一杯だった…