
突然の茉莉花の家庭教師を降板する旨を知ったかける。
もちろんここまでの動揺を与えるつもりはなく、同世代でありたった一つしか歳が違わないながら高校生と大学生の大人びた雰囲気にどこか魅力を感じて恋心を抱きいきなりキスをするといった未熟な行為に及んだだけのつもりだった。
このままでは、大好きな茉莉花先生が本当に自分の家庭教師をやめてします…どうしてもまだ茉莉花という存在を自分の中から消したくないかける。
茉莉花に会うためには半ば強引だが、茉莉花の勤める新聞販売店の寮に直接お詫びに行くしかない。
そう思いたったかけるは、気がついたら茉莉花の住む寮のチャイムを鳴らしていた…