
このまま茉莉花と会えずに疎遠になることに耐えられなかったかける。
もう一度、茉莉花と会うためには同じ新聞販売所でアルバイトとして働くしかない!そう考えたかけるは、その場にいた所長にアルバイトとして働かせてくれないかと打診した。
「所長!僕はまだ高校ですが新聞配達やりたいです!雇ってください」かけるは受験を控える中ではあるが自分を雇ってくれと直談判を所長に申し出た。
「かけるくん…本当にやれるか?もし、茉莉花ちゃんがかけるくんが仕事を始めることで配達することが嫌になったらその時は…」
所長は今回の事情が事情だけあってかけるを茉莉花と同じ職場に置くことには後ろ向きではあったが、とりあえずかけるの熱意を優先にアルバイトすることを了承した…